お寺の歴史

医王院の由来

慶長3年(1598年) 7月の創立。
開山は大統寺二世日山梵朔大和尚で、開基は龍ヶ崎城主土岐胤倫公。
以後、明治まで大統寺住職が兼務していた。
明治37年に月山正光大和尚が、教化の為一独立寺院とした。
本尊厨子は、宝永7年(1710年)、内厨子の綿幕は寛政12年(1800年)に寄進されたものである。
本堂は、明暦2年(1656年) 天育の代に再建。
明治16年の龍ヶ崎大火の時も奇跡的に焼失を免れた。
平成12年より老朽化の為、大修復計画を立て、同16年に完成。
いわゆる平成の大改修である。

改修前

改修後

― 医王院信仰① ― 「眼病にご利益あり」

医王院は文字通り「医」=医療・「王」=王様と、あらゆる病も治してくれるとのことで参拝者が多く、特に「眼」に関しては、特別ご利益があります。本堂内には、眼病が治った御礼として奉納された「め」と書かれた絵馬が今でも飾られています。(明治38年奉納) 眼病をお持ちの方はぜひご参拝ください。

― 医王院信仰② ― 「大火と田螺」

医王院は火防(ひぶせ)薬師如来としても大変有名です。
明治16年の龍ヶ崎大火の時、薬師様(本堂)は、奇跡的に焼失を免れました。
茅葺き屋根から瓦屋根に葺き替える普請中でしたが、その屋根に無数の「田螺」(たにし)が点在して、火をくい止めたという伝説があります。それ以降お寺では、
田螺(たにし)を食してません。

医王院歴代住職

前開山
大統寺2世
日山梵朔大和尚
開山
大統寺23世
月山正光大和尚(葛原 正光)
2世中興洞光宗玄大和尚(久枝松宗玄)
3世大雄玄龍大和尚(山崎 玄龍)
4世天外静雄大和尚(小野村静雄)
5世大安秀道大和尚(小野村秀道)
6世大雲尚道(小野村尚道)